世界が崩れる前にETERNAL2に出会えたよ〜!!

 REAL RPG STAGEETERNAL2」荒野に燃ゆる正義、全10公演無事終了!!おめでとうございまーーす!!!!!


 いや〜〜本当に良かった!こういった状況下で全公演をキャスト一人も欠けることなく完走できて、本当に、本当に良かったです。

 キャストを始め、舞台スタッフさん裏方スタッフさん広報担当さんなどたくさんの方達が尽力してくださったお陰以外のなにものでもありません。本当に、本当にありがとうございました。そして、10公演というそこそこの長丁場、本当にお疲れ様でした。


 私は去年のETERNALを見に行って、最っ高!!大好き!!となったんですが、今年のETERNAL2も、もう!最高に!大好きです!!本当に本当に、この舞台を作ってくれた皆さん、本当にありがとうございます!!
 あとはあの、円盤をどうにか。映像に残らないなんて言わないで、どうか円盤を売ってください。12一緒でいいので。いつでも見れるように手元に置いておきたいので。お願いします!!っていう要望はどこに出したらいいんですか!!ネルケですかLDHですか!!

 

 というくらい、ETERNAL2が良かったです。

 公演が発表されたときは、追加キャスト6人中5THE RAMPAGEで、大丈夫かな??(演技経験とか)ってかなり不安だったんですけど、蓋開けてみたら全然大丈夫だった!

 メインビジュアルが出たとき、龍くんだけ強い敵キャラ感のある別枠って感じの配置だったので、龍くんが一人で敵キャラ?!ってかなり不安を感じていたんですけど、これも大丈夫だった

 ランページの中に独り放り込まれる福澤くんも大丈夫なのかな?!って思ってたけど!やっぱり大丈夫だった!!
 私が初演を見に行った理由の人たちが今回出ないけど楽しめるのかな?!5公演も取っちゃって大丈夫だったかな?!って思ってたのも大丈夫だった……どういうこと?!

 と、私が公演開始まで抱えていた全ての不安たちはクリアされてしまいました。THE RAMPAGEポテンシャル高すぎ。

 殺陣の量もヤバいし。舞台パート約70分のうち、60分くらいは殺陣やってると思う。それって演技初めて、舞台初めてって人がやる量ではないのでは??みんないつも踊ってるんだからアクションできるよね!って思ってるでしょ、HiGH&LOWみたいに!HiGH&LOWみたいに!
 それからストーリーも、ちゃんとしている。主人公チームと敵チームが単純に善悪ではないこと、キャラクターが話の中で成長していくこと、主人公にぶれない信念があること、一人ひとりがキャラクターとして成り立っていること
 タイトルに入っている「正義」(ってセリフが作中で使われないのもまた良いところなのかも)が各々にあって、それによって敵対することもあれば憎むこともあるし怖れることもあるし、「正義」をわかち合うことは難しいけれど、相手の「正義」を理解したり、時には妥協することで共に歩むこともできる。各々が目指す未来のために何ができるか考えようよ。っていうのが多分今回のテーマ(個人の感想です)。
 そうやって出来上がったETERNALは、外野に「本職俳優じゃない人たちがやってるじゃん(笑)」とか言わせない力がある。贔屓目込みで

 

 それから前回にはなかったおまけコンテンツの陰ナレ。
 事前に脚本家から「映像には入らないかもしれない、開演前のコンテンツ」と言われていたのが、開演15分前・5分前の陰ナレでした。誓約団/ニクラス隊の2バージョン。感染症対策や観劇マナーへの協力を求めるもので、RIKUさんが提案した?っぽい?レンブラント様のセリフ「気を悪くしたなら謝ろう」にRIKUさんの気持ちが見えるなぁと思いました。
 初日の公演前に突然レンブラント様が話し始めた瞬間にETERNAL限界オタクは泣いてしまい、これから本編なのに大丈夫か?って感じでしたね。これは大丈夫ではありませんでした。

 

 初演で大好きだったライブパートは、その「大好き」の主要部分を占めていたものがなくなったので、これまた大丈夫かな?!と心配だったんですが、MA55IVEWay upが大好きなので大丈夫でした。ありがとうMA55IVE…。ランペ版No Limitも好きなので大変良かったです。
 師匠(武知海青)のジャズダンスがベースになってるパフォーマンスも大好きです。水曜夜公演でいきなり上裸で現れたときはびっくりしました。そういうところも好きです。あと最近はしょごたんのダンスも好きです。

 

 ETERNAL2に対する私の概略は以上です。以下、各キャラに対する所感とか書いてたら大変な分量になってしまいましたので適当にお付き合いください。

 

 


 レンブラント様の髪型が原作準拠になりましたね。去年は素知らぬ顔でRIKUさんの地毛金髪で出てきたのに、どうしちゃったんですかね?素知らぬ顔で原作準拠になりましたね?せっかくなら後ろの髪の毛も付けてほしかったです。絶対似合うから。

 前作でリーフェンを国王の座にはつけないぞってやったのに、自分の国はリーフェンと一緒に作るつもりなのすごい、神経図太すぎ。聖杯を受け取らなかったのは、兄さんも王家の人間なのだから一緒に国を作りましょうってことだったのかな?
 リーフェンの言った「大切なものが踏みにじられないように」「誰かを踏みにじるようなことをするな」という言葉が今のレンブラントの礎になっているので、何があってもいつまで経ってもリーフェンは自分にとって大切な兄さんってことは変わらないんだろうな。
 リーフェンに寝首を掻かれようが、それで良い国になるのなら構わないと思っているところも怖いよ。ジーンがルークに「レンブラントを駒として見てんのか」と詰め寄ってたけど、レンブラントを国のための駒として見ているのは他ならぬレンブラント自身なんじゃないの~??

 それから常にポジティブ、というか、「こういうことをしたら相手に嫌がられるのではないか?」っていう考えにならなそう。もしくは、そういうことを考えはしても、「でも私の理想の国を作るためには必要なのでやりますね!」ってなりそう。

 ニクラスやオズヴァルドに自分のやってきたことを否定されてもすぐに乗り越えるし、リーフェンに甘さを指摘されても受け入れて、なら知らなくてはならない!ってなるし。レンブラント様はどこまでも前向きだなぁ。反省はするけど後悔はしない、自分の思い描く未来のためにただ進むだけ。
 ある事実に対して自分の認識と違う真実を突きつけられても、そんなの嘘だ!ってならないで、そういうことでもあったのかって受け止めることができる。しかも、それが真実なら私はあのときああすればよかったって後悔するんじゃなくて、それが真実なら私は今からこうしよう!ってなる。怖いわ(私にはできないので)。でもそこがレンブラント様の魅力ですね。

 ニクラスたちとの対話を通して、リーマー家としてではなく、レンブラントという一個人として「誰も見捨てない」ことを誇りにすると決めたレンブラント様。今までのリーマー家が、貧民街を無視したり、オルドを迫害してきた歴史を省みて、新しい国を作ろうとしているんだなぁと思いました。
 誰のことも見捨てないよう、いろいろな立場から意見を聞いて、理想の国を作ろうとするレンブラント様、う~~んやっぱり怖い!!まっすぐなままで!!兄であるリーフェン様は折れたり曲がったりして生きてきたけど、レンブラント様はまっすぐなままめきめき太くなってくみたいなイメージ!大樹かな?!
 でもレンブラントがそうやって育ったきっかけはリーフェンの言葉にあるわけで、う〜〜〜んそのへんいかがですかリーフェン様~??!

 あと悪いオタクのみなさんにお教えしたいんですけど、今作ではレンブラント様が後ろ手に縛られてやましょ(ニクラス)に引っ立てられていくシーンがありまぁ〜す!!ランペのボーカルを拘束していいんかい?!ってなりますので機会があれば是非見てくださいね。

 


 そんなレンブラント様を王にすると前作で決意したのがルークなわけですが、もう冒頭からクロエと喋ってるふりしてレンブラント様に話しかける強火ムーブしてましたねあの従者。
 一見クロエの発言に受け答えしてるように見えますが、敬語なので実はクロエじゃなくてレンブラント様に向けて喋っているんですよね。先に喋ったのはクロエなんだからクロエの相手をしてやれよでもそういうルークが好き

 レンブラントが行方不明になって動揺するもすぐに気を取り直し、このまま追いかけてお前たちまで死んだら国はどうなる、レンブラント様のための国ではない国のためのレンブラント様だ、って言い出すの、ルーク・コーレインは本当に、国を統べるリーマー家を代々支えてきたコーレイン家の者だわジーンがルークにお前はレンブラントを国のための駒と思ってるのかよって言うけど、それはコーレイン家の立場としての考えで、ルークとしては駒だと思いたくないと思ってると思うよ。ていうかまずそのレンブラントが自分のことを国のための駒だと思っているジーン、次はレンブラントに詰め寄ってほしいな

 レンブラントが「やっぱり王は兄さんがなるべきだ」とか言い出したらどうするんだろうねこのコーレインは?リーフェン様も王族であることに違いはないから全然オッケーなのかな?前回リーフェン様のこと裏切ったけどな?コーレインとしてはオッケーかもしれんけど、ルークとしては……

 


 そして前作でレンブラント様に敗退し行方不明になっていたリーフェン様、意外と元気そうでなによりです。一体今までどこにいらっしゃったのですか。どうしてレンブラント様のピンチに突然現れたのですか。どういう経緯があってギルバニアの闘技場にいたんですか。謎すぎ
 前回まあまあボコボコにされて、聖杯は兄さんが持っていてくださいと温情をかけられて(二人はそう思ってないけど、第三者から見ると割りとそう)もなお、「愚」と呼ぶリーフェン様、やっぱレンブラントのことちゃんと弟だとは思ってんだなって感じがして好きです。
 そんなリーフェン様が、ルークのことはコーレインって呼ぶので、こいつもルークのことをルーク個人ではなくコーレインという家の者だと思っている!ルークと同じ考えでいる!やっぱりリーフェン様とルークは気が合うのでは?!となってしまう……1のときのこの主従が好きなばっかりに。ルークはもうリーフェン様の側近ではないのに。ここの話だけで1000文字くらい書いちゃうよ

 最後のシーンで弟が持ってきたポーションを受け取らない場面はリーフェンなりの矜持というか強がりかなと思ったんですけど、たぶん単純に負傷していないだけですわ。ガッファーと戦ってたからイムランに狙撃されてないし。兄さん強いし。本当に不要だったんだろうな。あんたは強ぇよ、ってジーンに言われるだけある。

 コニーの危機にサッと駆け寄ってイムランをグサッてできるリーフェン様はなんなの?一撃必殺なんだが?ちゃんと抱きとめてあげるし、別れの言葉も言ってあげるリーフェン様もしかして優しいのでは??

 ところでリーフェン様は、ニクラスたちにレンブラントと一括でリーマー家扱いされてるときどんな気持ち?

 あとレンブラントに「やつらの母親が望んで人の子を孕んだとでも?」と言うシーン、藤原樹による「人の子を孕んだ」というセリフはちょっと悪いオタクだったら全員聞きたいセリフでしょ。ピンと来たら、機会のある時に絶対ETERNAL2を見てくれよな

 


 なんだかさっきから必ずジーンの話が出ている気がします。
 ジーンは派手な見た目で酒と女の子が好きな色男、しかも結構クレバーで仲間思いっていう、ちょっと盛りすぎですよね設定。全部活かされてるし。
 前作で稽古なんてめんどくせーけどこのままだと強くなれないからちゃんと稽古するわって決めたりとか、オルドをおびき寄せるために上着を放置してみたりとかしてみせるジーン、しっかり頭が回る。というか、レンブラントと同じくらい「こうなるためにはどうしたらいいか」を考えて行動している(のがわかりやすい)キャラ、だと思う。反省成長が見えやすい。

 今回も前半でオルドの扱いがどう王位継承がどうっていう話を「そんな小難しい話はやめだ!」って遮ってたのに、後半では単にレンブラントが王になるだけではだめ、どんな国でどう生きていくかを自分で考えないと、って言うの、うわぁジーンがレンブラントの影響を受けて成長してる!ってなるもの。それって引いてはリーフェン様の影響なんですよ、リーフェン様!!

 憎いはずのオルドから託された小動物をきっちり守りきって返却するのもさぁ、義理堅いよな。
 ラップパートの「そこに注ぐ愛の水をdropping」が好きです。

 

 

 ジーンの幼馴染兼相棒のクロエは今回も通常営業でした。ジーンが比較的変化(成長)していくキャラなのに対し、クロエは変化が少ないキャラ。

  自分の人生をめちゃくちゃにしたオルドが憎くて怒り、味方を傷つけたオルドが憎くて怒る。傷ついた仲間には手を貸し、仇は俺がとると言わんばかりに剣を振るう。直情型の特攻隊長、誓約団ナンバーツーのクロエでした、今回も。

 原作のほうのETERNALに、アークロアというアイテムに付随する小話が読めるコンテンツがあって、舞台クロエのもあるんですが、確か「怒りに身を任せてはいけない。静かに怒りを溜め、相手にぶつけるのだ」みたいなことが書いてあって、たしかに初演の時と比べたら、相変わらず直情型ではあるけどワンクッション挟めるようになったのかなと思いました。オルドが憎いだから殺すというのではなく、憎い憎いんだから殺してもいいだろ?と誰かに確認をする、というのが挟まっただけでも、クロエとしてはちょっと成長、かな、と思いました。

 

 

 誓約団最後の一人キャメロンは、このメンバーの中では一番最後に仲間になったのに、もう部隊長になっていてすごい。ナンバーツーのクロエから「おいポンコツ貴族!」とか言われてるけど、複数のオルド兵相手に一人で立ち回りもしてるし、マティアスに二回狙われてもなんとか凌いだし、キャメロンって実は意外とちゃんと強いんだね。

 「また守れなかった、部下を、僕が」と悔やんで戦場で泣いてしまうあたりはまだまだだなって感じだけど、それでもキャメロンは、戦争に身を置く限りまた部下を失う可能性があってもそれでも、誓約団として戦う決意をしているんだろうな。

 マティアスに俺らを恨んでるんじゃねぇのかよ!と聞かれて、素直にはいと答えながら、恨んではいても手を取ったら何かが変わるのかもと考えたキャメロン、彼もまた成長している。前楽の日替わりめっちゃ滑ってたけど。

 頑張れキャメロン。メロンメローン!

 

 

 

 そして今回からの新キャラ、ニクラス部隊とファルサリア組!

 ETERNALはほんとオタクの好きなキャラを作るのがうまい!!

 
 ニクラス隊が赤子の声とともに登場するのは、初見だとなんで赤ちゃんの声を入れたんだろう?って思うけど、彼らの生い立ちを知るとなんかこうつらい演出だなというか。別に赤子は悲しいから泣くわけじゃないんだけど、勝手に悲哀の感情を乗せて見てしまうな。

 指笛の合図一つで撤退・突撃ができるという描写で、統率力の高さが表されていて良かったです。


 それにしてもニクラス隊長のキャラメイクがいい。やましょさんよくそのパーツを選んだなって感じ。髪型とメイクがすごく決まっている。

 レンブラントを闘技場に引っ立ててきた隊長は「一対一、正々堂々といこう」と言いますが、レンブラントは一人×3戦で、オルド側は一人×1×3回なので全然正々堂々じゃないんですよね。そもそも自分たちを氷の地に追いやったリーマー家と正々堂々勝負する義理無いもんね。それでもあくまで表面上は「正々堂々」であろうとするのが、ニクラスのオルドとしての矜持なのかもしれないな。卑怯な手を使ってないよ、俺たちはお前ら(人間)のように汚くないよ、誇り高きオルドなんだよ、って。
 このシーンを始め、ニクラスは先導者としての魅力がすごく高い。やましょーさんすごいなぁ。初日に見て、やましょーさん毎回こんなに大きな声出してたら喉枯れちゃうよ!?って心配してたのに、最終日までその調子でやり続けられてすごいよ、やましょーさん。

 

 子供を愛せない母の苦しみ、母に愛されない子供の気持ち、このへんは多分リーフェン様も同じようなものを抱えていて、前回から続くテーマなのかな。ならそれと相対するレンブラント様は母を愛し愛されて育ってきたのかと言われたら、特にそうとも言われてないんだよな。愛されていたんだろうなとは思うけど。対立構造になってるわけだし。私が忘れてるだけで 1で言ってたかもしれんし。


 RIKUさんがやましょさんをハグするが、そこでのやましょさんのセリフが「コニー!俺ごと殺せ!」な舞台ETERNAL…。俺ごと殺せじゃないんだよ隊長!コニーちゃんがそんなことできるわけないでしょ!!からの、それを見たマティアスが階段降りて向かってくるの怖い〜〜やめて~~マティアスこっち来ないで隊長殺さないで待って~~となったので、ガッファーが放火してくれて助かりました(助かってないよ!)

 

 リーマー家は自分達から全てを奪ったけど、「レンブラント」は自分たち(オルド)を排斥せず一緒に生きる道を探していて、逆に仲間だったはずのオルド軍は自分たちに刃を向けたっていうのはもう、レンブラントに着いてしまうわな。そしていつか、ニクラスたちがオルドと人間の架け橋になったりするのかもしれない。

 

 

 気が優しくて不器用なコニーちゃん、初見の時は「ほんと保護……」って感じだったけど、ルークから「希望」という言葉を教わり、ジーンから「仲間を守る」戦いを教わって、最後は自らイムランに立ち向かった姿を見ると成長著しくて保護とか言ってらんねぇな!

 戦闘が嫌いで、みんなが積極的に戦ってても様子見してるし、敵が打ちかかってくれば相手をするけど、って感じで、戦えば強いけど戦いたくないから兵士に向いてない。そんなコニーちゃんが戦わなくては生きていけないようなこの世、私が変えなくちゃ……コニーちゃんが戦わなくていい世界にしなくちゃ……という決意をした。作戦がうまくいかなくて「戻って、もう一度!」って指示しちゃうところもほんと兵士に向いてないよ

 決意したけど、相手を殺すための戦いではなくではなく大切なものを守るための戦いを知り、実行に移せたコニーちゃんならこんな世界でもきっと生きていけるね。でも早く戦わなくていい世界になってほしいね

 敵であるジーンに友達を託せるの、コニーはオルドだ人間だっていうのをあんまり気にしてないのかな?と思いました。

 

 オズヴァルドに怒られて階段でしょんぼりしているコニーちゃんかわいいし、「う、うん!あと一人か二人、かな」って報告しながらエヘヘって感じに笑うのもかわいい「俺の腕切り落とせ」で一人だけ目を背けちゃうのもかわいい……だめだやっぱコニーちゃん保護する

 

 

 一方で好戦的なのがマティアス。自ら進んでロイをボコボコにするレベル。すがりついてくるキャメロンも足蹴にするレベル。脚本家から、初稿があまりにも本人だったので書き直したと言われていたマティアス、元はいったいどんなキャラだったんだというか浦川翔平がいったいどんな人物なんだ
 マティアスとオズヴァルド、長物の扱いが初めての舞台とは思えないほど上手い。特にレンブラントに武器を弾かれたマティアスが、槍をぐるんぐるん振り回しながらポジション取りするのもすごい。よくそんなに振り回せるな。もしかしてしょへさんは普段から槍持って生活してる?

 マティアスも人間憎しという気持ちは多少あるんだろうけど、「(戦う目的は)お前たちを殲滅せよ、だっての!」という言い回しに若干の他人事感を感じるなぁっていうのは私の考え過ぎでしょうか。これと「任務に忠実」という設定も踏まえてみると、「ファルサリアにルーツを持つ者として戦い(=殺し)を好む傾向はあるものの、イムランやガッファーとは違い命令にはちゃんと従う」っていうキャラ造形なのでは?!って、私はなります。

 

 

 副長のオズは義憤で動いている。レンブラントを仕留めると名乗り出るのも、マティアスが戦いたくて名乗り出たのとは違って、こいつを絶対に許せない!だから俺がとどめを刺す!という気持ちなんだと思う。

 チームの二番手で熱くなりやすい性格というのはクロエと似たポジションなのかなって思う。人間(オルド)を許せない!ってところとか。最後のシーンでイムランを見失ってる(イムランは最初から戦況見るためにふらふらしてて全く戦ってない)ことに全然気づいていないあたりも、カッとなったら周りに構えなくなるタイプらしいし。二人とも髪赤いしな。

 

 リーフェン曰く「普通なら生まれてすぐ殺される」定めのニクラスたちがここまで育った理由も知りたいよ。独りで必死に生き抜いてきたのか、ミックスを支援する誰かに育てられたのか。なぜマティアスの腕にファルサリアの刺青が入っているのか。その答えは…ETERNAL3ですかやっぱり!?

 

 

 ファルサリアはこれオタク全員好きです。ETERNAL見たオタクは全員ファルサリアに刺されて帰ってきます。私もそうです。ファルサリア組のダンスパートがダンスもBGMもすっげえ好きです。前楽配信がこのパート半分以上引き気味で二人とも映るように撮ってくれててありがたみしかない。龍くんと侑くんが同じ振り付けを踊っているのほんと良い。ありがたい。拝。

 

 まずガッファーが。物陰から出てくるじゃないですか。ここまでみんな堂々と舞台に出てきて戦っていたのに、ガッファーはふらっと奥から出てきてレンブラントを不意打ちする。これでもうみんなとは毛色が違うのがわかるよね。龍くんが強そうな敵キャラポジションをやることについて本気で心配していたけど完全に杞憂だった。勝手に心配してごめん。

 異質さの象徴になるガッファーの描いた花の絵。それを見てルークは「異様ですね」と言い、ロイも「理由まではわからない」が「遊びやがって」と言い、今は味方のオズヴァルドさえも「ったく……」とぼやく。みんな自分の視点から評価して理解していて、ガッファーがなぜ描くのかを考えたことがない、というようなセリフ運び。相互理解をしようと考えてないのがわかって好きだなぁ。

 でも自分が殺した相手の血でお供えの絵を描くガッファーもガッファーかなって思います。命を奪うほど神に近づけるので殺しをするが、殺した相手が天国へ行けるよう花を供えるって、なんか矛盾というか、結構エゴイスティック。狩猟者が狩った獣をきちんと葬るみたいなことなのかな?もっと理解したいからファルサリアのこともっと教えてほしい。エル・ゴルに戻るのはそういう命令があってのことなのか、イムランが死んでしまったからなのかも教えてほしい。そのへん全部ETERNAL3やって教えてくださいお願いします!

 

 ガッファーが油を入れていたのであろう容器がどう見ても土器(かわらけ)なのも良い。プラスチックのバケツとかじゃないところが。世界観を守っていて。まあETERNALは世界観を守りすぎるあまり原作の回復アイテムが急に出てくるんだけど。それはちょっとなんかなって 1の時から思う。イムランにもポーション使ってやれよ!まだ間に合うだろ!

 

 

 イムランはオタクみんな好きなやつです。好きでしょ、傭兵として他国に雇われて殺しをするククリナイフと銃を使うマフラーで口元を隠すタイプ美人のことはみんな。他者の攻撃が届かない高所から一方的に狙撃してきてさぁ。腕には蛇の刺青が入ってるし、ダンスも上手いんだぜ。好きだろ。

 イムランのヤバさポイントの「俺の腕切り落とせ」は、ヤバいっちゃヤバいけどこいつらいつも雇われ先でトラブル起こしてはこんなことやってんだろうなって感じがした。やれやれみたいな感じでガッファーの肩ポンしてるし。や、雇われて来てるんだからちゃんと働け!現場を乱すな!!

 イムランがニクラスたちに言う「お前らは捨て駒だ。あいつらにとっても」の「も」ってどういう意味なの?「も」なんだから、ヴァルガーたち以外にもニクラス隊を捨て駒だと思ってる存在がいるってことだよね?それは誰??教えてイムラン!!待って死なないで!!いつかあるETERNAL3にも出て!!


 イムランがリーフェンだけ撃たなかったのは、リーフェンがガッファーと戦ってて、あれはガッファーが殺すから手を出す必要がないと判断したとかだったらいいな〜と思いました。でもリーフェンが想定以上に強かったので、一撃必殺を受けて斃れてしまう。ここのイムランから流血している演出、好きです。

 そんなイムランに自分が殺してきた者たちと同じように、花を描き供えるガッファー。ガッファーの弔いの気持ち(儀式)は敵味方誰にも分け隔てなく行われるものなんだね

 

 最初に書いた感想の繰り返しになりますが、2のメインビジュアルで龍くんは一人チームかな?という配置にいたので「龍くんは福澤さんと組んでやる感じなのかな?演技経験の少ない龍くんを福澤さんがカバーする、みたいな?」と心配していました。けど蓋開けたらなんか全然、何も心配することなくて。勝手に心配してごめんねってなった。それはしょへさんとたっくん、師匠にも同じことを思っていたんだけど、みんな全然心配することなかったし、逆になんでここまでやれてるのかが不思議で怖い。まありくさんも演技初めてでいきなりレンブラント様やってたわけだし?みんなの頑張りとポテンシャルの賜物?ランページ怖

 

 

というわけで長くなりましたが以上ETERNALの感想でした!

 12もまだ円盤が出てないんですけれども、今後もし配信などありましたら見ていただけると嬉しいなと思います。

 

皆に聖なる月の加護があらんことを!(あらんことを!)

封刃師を見て呉れ

 おはようございます、私です。

 早かないよもう昼だってのって人や、夜中に読んでくれてる人もいるかと思いますがおはようございます。


 さてみなさん、今期のドラマは何を見てますか?見てませんか?見てる?今期さ〜、男男バディが熱いよね!

 そう、ytvが満を持して(?)送り出してきた、「ケイ×ヤク〜あぶない相棒〜」!!良いよね〜!!

 LDH演技部門最高身長の鈴木伸之と、仮面ライダービルドの犬飼貴丈が、公安刑事とヤクザの若頭という相反する立場でありながら、二人にとって大切な先輩/姉である栗山千明を見つけ出すためバディを組むとかいう、パンケーキ5枚乗せ山盛りホイップましまし!みたいな配役!

 あとね、若頭の舎弟やってるゆげっちも良いね。「相棒」元日SPでも政治家秘書やってたくらい右腕が似合うゆげっちが今回も良い舎弟です。本当にありがとうございます。

 あとおじカワ以来この枠の常連ですか?ってなってる眞島さんがドラマオリジナルキャラで出てきてね、今週正体もわかりましたが。いつも眞島さんを見せてくださり本当にありがとうございますytvさん。良かったら「おじさんはカワイイものがお好き」の2期もやってください。待ってます。

 というわけで、みんな見てくださいね、ケイヤク。木曜2355分から放送です。TVerでは最新話が無料配信しています。145分だし本編のあとのおまけコーナーまでかわいいので。よろしくお願いしますね。




 ということで、みなさんケイヤクを見てきましたでしょうか。見てないよって方はこの後見てくれたらいいんですけど、もう一本あるんですよね、今期最強の男バディドラマ。

「封刃師」っていうんですけど。


 封刃師もう見たよーって方、ありがとうございます。今後も一緒に視聴していきましょう。

 まだ見てない方、今なら間に合いますなぜなら12話が30日までTVerで配信してるから。これから見ましょう。ね。というわけでここからは封刃師の話をします。



以下、2話までのネタバレ、公式サイト・各種SNS・ネットニュースなどで出ている情報諸々書いてますので、なんの情報も入れずに見たい!という人はこんなん読んでないで録画再生するなり配信サイト開くなりしてください。早く!!走って!!

 念のためここにURL置いておくね!!

 1話 https://tver.jp/corner/f0095367

 2話 https://tver.jp/corner/f0095913





「封刃師」は、穢刃(けがれやいば)を刺されて、自らも穢刃=人殺しの化け物になってしまった人間を封印(封刃)する封刃師(ふうじんし)の活躍を描いたドラマです。

 作品の雰囲気は「変身しない牙狼1期」みたいな。もしくは「ファンタジー設定のコードネームミラージュ」というか。そんな感じです。

 もっとザックリ言うと「アクションのできる俳優たちがアクションのできる俳優たちとバチバチに戦うドラマ」です。おや?ハイローかな??

 いや違う。私はいつも何見ても「ハイローだ!!」って言いますけど封刃師はハイローではない。早乙女太一(主人公)と遠藤雄弥(相棒)と佐野岳1話ゲスト)が出てるからかなりハイローだけど。


 早乙女太一がアクションできるのはもうみなさんご存知のことと思います。ハイローでもいわゆる青龍刀持って窪田正孝バチバチに戦ってたもんね〜。みんな見たよねHiGH&LOW THE MOVIE。遠藤雄弥も特殊警棒で敵をバチボコにしてたもんね〜。

 そんでゲストもそういう人たちを揃えてるらしいです。

 さっきも言ったけど1話ゲストが佐野岳。上司二人にパワハラ受けてメンタルボロボロになった佐野岳が穢刃を手にし二人を殺して清々した〜って顔します。この清々した顔の上手いこと。病んだ役演るのが上手いんだ佐野岳。「火村英生の推理」の美醜恐怖症を病んだ役も良かった。

 1話ではそんな病んだ佐野岳早乙女太一とぐるんぐるんやり合います。刀持ってそんな回るか?ってくらい回ったりする。みんな見たいでしょ、刀持って戦う佐野岳。「鎧武で見た」?いやそれはそうかもしれないけど今回日本刀だから、また違う刀だから。スーツに日本刀でぐるんぐるんだから。みんな好きでしょ、スーツに日本刀。

 ほかにも公開されてる情報だと、主人公の師匠役で坂口拓も出るらしいです。いや坂口拓とかもうそんなん絶対穢刃生み出してる主犯やんけという気がするんですけど〜〜〜!?師匠倒さないといけない話なんじゃないですか〜?!?!やだ〜!!(※封刃師、ここでやだ〜!!とか言ってる場合ではないです)

 ほかにも毎話刀持って早乙女太一とやり合えるだけの方々がご準備されているということなので、アクション好きな人にはたまらない構成ですよね。私はたまらないです。


 それから、キャラクターの関係性がフックになるオタクっていっぱいいると思うんですけど、私もそうなんですけど、まあ正直どこ見てもヤバいです。

 まず駆(主人公)とその相棒の翔。最初から言ってるとおり男男のバディなんでその筋が好きな人はもうそれだけでキェーッてなるとは思うんですがここ(囲む仕草)がマジでヤバいです。

 駆は穢刃を封印する役目を担っていて、毎回古今東西のアクションできる俳優と切った張ったの戦いを繰り広げ、翔は穢刃と深く関わる家の者でありながら駆を見守るだけで全く戦わない(でも常に一緒にいる)っていう、名探偵と助手みたいなコンビなんです。いや、そういうコンビなんだと思ってました。2話のエンドロールまでは。

 2話のエンドロール直前、駆が翔に言います。「(お前の仕事は)俺を殺すことだ」と。その瞬間、封刃師面白いな〜と見ていたオタクたちはみんな死んでしまいました。そして片っ端から知り合いに封刃師を勧めるバケモノとなってしまったのです。めでたしめでたし。

 終わるな。

 いやだってさあ!!さっきまで名探偵と助手だったのにさあ!!いつの日か助手が名探偵を殺さなくちゃならないらしいんですよ?!?!相棒を殺す運命?!なんだそれ!!!こんなんぶっこまれて「いや全然ヤバくないけど」って思うオタクいる?いねーよな?!99.99%のオタクは「それはヤバいね」って思うでしょ?!そう思ったらもうすぐに見てほしい、2話だけでも、とりあえず。

 私は封刃師の放送が発表されてからずっとそわそわそわそわしてて1話で駆がゲストの佐野岳と戦ってるところであのそわそわは間違ってなかったわと確信したオタクですが、2話見終わったあとが最強にヤバかったです。多分毎回この調子で「今回最高にヤバかったな……」って言ってると思います。翔が駆を殺すのかどうか、その時二人の関係性はどうなっているのか、めちゃめちゃ楽しみじゃないですか?

 翔が代わりに死んだらどうしようとか、殺せなくて二人とも死んじゃったりしたらどうしようって思いませんか?お願いだから推しが死ぬタイプのオタクは二人のことを見守っていてほしい。おいやめろその種類のオタクを連れてくるんじゃない!って思うけど、私がその種類のオタクなんでもう手遅れなんですよね。

 こう考えてみるとなんかあれだね、闇だね。ちなみに二人は子どもの時から相棒なんだって。闇だね〜。駆が封刃師になったのは翔の親父の肇が関わってるんだって。駆の母は穢刃になった父に殺されたような描写があったし、そんな駆を翔の家で面倒診てたのかな?いつか殺すのに?ヒュー!闇〜〜!!泣いちゃう


 泣いちゃうからこの話やめよ。ほかの登場人物を紹介します。


 中村ゆりか演じるカレンっていう、駆が穢刃と戦うための武器を作る職人がいるんですね。彼女は駆・翔と結構仲良い感じで、絶対ただの仕事だけの関係やないやろ!!って感じなんですよね〜〜〜。非恋愛関係男男女トリオ有識者にここの関係何に見えるか教えてほしい。なんだと思う?翔とカレンが幼馴染とかかな?私幼馴染大好きだから幼馴染がいいな〜!

 穢刃と戦うための武器、と書きましたが、それは鞘です。カレンが作る特殊な鞘が無いと駆は穢刃を封刃できないので、彼女がいないことにはどうにもならないんですよ。でも封刃しちゃうと穢刃になった人は死んじゃうので(正確には穢刃になった時点でその人は死んでるらしい)、カレンには私の鞘で人が死んでるんだなっていう葛藤があるんだって〜!わーいまた闇〜!!みんな何かしら重い闇背負ってる!!


 更に3話からは、穢刃と主人公たちのことを1話から追っている記者・三條が、穢刃の事件が捜査されないのはおかしい!って憤慨してる刑事・神代と結託しそうな気配を漂わせているので、女女バディが好きな人もきっと損しない!気がする!ちなみに神代役は武田梨奈です!ほらまたアクションの気配!!3話で玉城裕規と戦うのでよろしくお願いします!


 ていう感じで、ヤバめの関係性が大渋滞!!PRINCE OF LEGEND!!って感じなので、封刃師見ましょう、みんなで。


 あと駆と翔の関係性からしてお察し、もへったくれもれないですが絶対確実に誰か死ぬので、ていうか穢刃になるイコール死なので、推しキャラ死にがち組合のみなさんにも見てほしいな。私と一緒に「また同じ轍を踏んだ……」ってなってほしい。誰が死ぬかは確定してないけど2話まで着実に死人が出てて、これからも穢刃になっちゃったゲストたちが出てくるし、レギュラーキャラもまあ誰か死ぬでしょって雰囲気がすごいから絶対そうなるから……みんなで一緒に苦しもう!!


 ということで、いかがでしたか。結果的に闇と苦しみの話しかしてませんが、オタクを狂わせるドラマということが少しでもおわかりいただけたでしょうか。30分枠全9話とのことなので見やすいですよね。えっ9話しかないの……?少な……でももっと放送されても闇抱えオタクが増えるだけだからな

 30日まで12話が無料で配信しているので、今見たら最速で3話に追いつけます。やった!まだ追いつける!!ので見てください。よろしくお願いします!リンクここに置いておきます!30日23時55分までです!よろしくお願いします!!

 1話 https://tver.jp/corner/f0095367

 2話 https://tver.jp/corner/f0095913





 せっかくだから、以下に1話と2話の感想も置いておきます。せっかくだから。


 1話の井崎の勤務先、社内で社員が殺されてるのにどうやら通常営業してるらしく、会社自体が最低だ!と叫んでいた井崎の言葉は本当だったんだろうなと思いました。もし私の勤務先で殺人事件が起きたら、せめてその日くらいは休業にしてほしいもん。殺された上司二人もパワハラオブパワハラすぎて殺されても視聴者が悲しくならないわと思いきや、二人目の被害者は井崎が歯向かうなり焦ったり、左手の薬指に指輪をしていて家族の存在を匂わされたりして、パワハラ上司だけど人間なんだよな家族がいるんだよなってちょっと悲しくなった。

 2話の准教授も、周りからどれだけ蔑まれても主張し続けてきた穢刃の存在をやっと実証できたのに、実証できたばっかりに穢刃に乗っ取られ、研究ではなく殺人が主目的になってしまったの、悲しいなと思いました。ちゃんと研究をしている研究者にとって、研究が第一ではなくなってしまうのって悲しい。

 なので早く「お前、穢れが溜まってるな」マンを倒したいですね。お前絶対師匠だろ絶対絶対。師匠だった場合、駆もいつかこうなってしまうから翔が殺さなくちゃいけないのかな?って悲しくなるよ情緒が安定しないよ

 でも、見てると情緒が安定しない作品って、楽しいですよね!!(ドMか???)みんなで苦しもう〜!!(ドM……


唐人街探偵とかいうエンタメミステリーをみんな見よう

 みなさまご機嫌よう、私です。すっかり秋ですね。11月です。11月といえば?そう!「唐人街探偵NEWYORK MISSION」日本公開月ですね!おめでとうございます!公開ありがとうございます!

 ということで、できるだけ多くの方にこの映画を、このシリーズを見ていただきたいので、ちょっとプレゼンさせていただきます。最後まで着いてきてください。


唐人街探偵って?

 中国人探偵のチン・フォンと、その叔父のタン・レンが、世界の唐人街(外国に住む中国人たちの街)で起きる殺人事件に挑む、ミステリーアクションコメディ。

 映画が3作、スピンオフドラマ13話があります。ニューヨークが舞台の映画2作目が現在公開中。東京が舞台の映画3作目は8月に日本公開が終わり、12月に円盤リリース予定。バンコクが舞台の映画1作目のみ日本未公開。ドラマは楽天GYAO!で有料配信しています(2111月現在)。

 唐人街探偵の世界では「クライマスター」という探偵アプリがあり、世界中の探偵がこのアプリに登録して事件を解き、順位を競っています。

 1位は国籍不明な謎の存在「Q」。2位がチン、3位に日本を本拠にする野田昊がランクインしていて、ここ2人はしばしば順位を競い合っているらしい。タンはそもそも参加していません。


どんな話なの?

 冒頭にも書いたとおり、チン・フォンとタン・レンが、世界の唐人街で起きる殺人事件に挑む、ミステリーアクションコメディです。

 2はニューヨークで起きる連続殺人の謎に迫ります(ホワイダニット=何故殺したのか)。3では密室殺人の真犯人は誰なのか(=フーダニット)を解明します。好きなジャンルのダニットから手をつけてみてはいかがでしょうか。ああ、今すぐ見られるのは2だけなのですが……。

 配信されているスピンオフドラマでは、前半はタンの弟子(らしい)リン・モーが、タイで起きる心霊殺人の謎に迫ります。後半は若輩者の探偵5人組がわちゃわちゃする話らしいです。見たいものから見てください。見てくださいお願いします。



唐人街探偵の魅力的なキャラクターを紹介するぜ!

 新作ごとに舞台の国が変わること、クライマスターに世界中の探偵が登録していることなどからもお察しのとおり、唐人街探偵シリーズには様々な探偵が出てきます。フィクションが好きなオタクならどれかが刺さるので構えておいてください。ちなみに筆者の推しは野田昊です。


チン・フォン

 主人公その1。クライマスター世界2位の中国の探偵。元は警察になろうとしていたがなんかそれはやめたらしい。2公開時のポスターによればIQ145の20歳。カメラアイの持ち主。推理力と空間把握能力に優れていて、世界2位の名に恥じない探偵力を発揮する。緊張などのストレスがかかると吃音症が出てしまうが、そこもかわいい。クソ女装がクソにならないパターンの人。

 吹替では神谷浩史の声で喋る。



タン・レン

 チンの叔父。美女とお金が大好きなダメおじさんだし、クライマスターに登録できるほどの頭脳はないが、風水の知識と反則技系の拳法に長けている。嘘ついてチンを呼び出し事件を解決してもらって500万ドルを手に入れようとしたりする。でもチンが死にそうな時はツテを辿りに辿ってちゃ〜んと助けに来る、憎めない人情派おじさん。クソ女装がクソ女装としてちゃんと機能するタイプ。

 吹替では前田剛の声で喋る。



KIKO(キコ)

 2から登場する初音ミクっぽい髪型をした世界5位の香港の探偵、というかハッカー「フィクションのハッカーなんでもできる」を地で行く女。いつも棒キャンディを咥えている。マジでなんでもハッキングできるので、防犯カメラの映像も警察のデータも見放題。チンのスマホGPS仕込むのもお手の物。しかもパソコンを奪われてもパソコンを作って仕事ができるチート。もうキコちゃん様とチンだけでいいんじゃないかな



野田昊(のだひろし)

 世界3位の日本の探偵。23に登場。日中のハーフで最高最強のナルシスト。クライマスターに上裸の写真とか上げちゃう東京のキング。IQはチンと同じ145で推理力も拮抗している。その上クソでけえ財閥らしい野田財閥の御曹司(放蕩息子)で財力がヤバい。日本語と中国語はもちろん、英語もペラペラ。カメラアイでこそないが記憶力も凄すぎ。3では常にクソ派手な服装をしており、彼のオタクになるとクローゼットにクソ派手な服が増える。

 吹替では中の人=妻夫木聡がそのまま喋る。



リン・モー

 世界4位のバンコクの探偵。1でタンの弟子にされてしまったらしいのだが、前述の通り1は日本未公開なので、主役を張ってるスピンオフをお楽しみください。3にも少し出る。唐人街シリーズで一番のイケメン(当社調べ)。



ソン・イー

 世界ほぼ1000位(自己申告に基づく)の探偵。2から登場。妹がニューヨークで失踪したと知って来たが、結果2年間不法滞在をしている。チン、タンと会った時は中国語塾講師をしていた。岡崎体育染谷将太の間みたいなお顔をされていて、彼が映ると話が入ってこなくなるが、重要キャラクターである。クソ女装をノリノリでやるタイプ。



ジャック・ジャー

 世界9位のタイの探偵。3から登場する。元刑事で肉体派。2の時の9位は別の探偵だったのだが、その人もやはり元刑事の肉体派探偵だった。9位とはそういう枠なのだろう。元刑事だからか執念深く、事件解決のため東京に来たチンとタン(と野田)を執拗に追い回す。

 吹替では浪川大輔の声で喋る。



五大霊童探偵

 5人組の探偵チーム。ドラマと3に登場する。リーダーは野田昊の弟・昊二。リーダーを始め全員がクソデカ企業やクソデカ組織の御曹司で間違いなく金の力がヤバい。主役のピンチに颯爽とド派手なスーパーカーで参上してくれる。MIGHTY WARRIORSかよ。野田兄弟のスピンオフも作って欲しい。切実に。



Q(キュー)

 クライマスター1位に君臨し続ける正体不明の探偵。その実態は3で判明するが、思っていた以上にヤベェ奴だった。4(ロンドンを予定)以降も確実に関わってくることが予想されており、そのうち「クライマスター上位100VSQ500人による壮絶なバトル」とか起きるかもしれない。推理とか関係なく殴り合いとかするかもしれない。

 ちなみに名前の元ネタは『探偵学園Q』。原作者が3にカメオ出演しています。



この他にも「いやこいつ気になりすぎる」的キャラクターが沢山います

 が、紹介しきれないので端折ります。現在2にあたる「唐人街探偵ニューヨークミッション」が全国順次公開中なので、都合のつく方はぜひ見に行ってみてください。

 また、3にあたる「唐人街探偵東京ミッション」は、1222日に円盤販売&レンタルが始まります。東京が舞台ということで、浅野忠信長澤まさみ染谷将太鈴木保奈美三浦友和といった日本人キャストが沢山出ています。字幕で見ると中国語日本語英語が飛び交いながらコミュニケーションが進むめっちゃ面白い絵面を沢山見れるので、字幕視聴がお勧めです。もちろん、豪華な吹替陣なので日本語音声でもお楽しみください。

 それから、各国ミステリードラマ・映画・漫画の影響を隠そうともしない演出が多々あります。そういうのを好んで見ている方は、「これってアレのアレじゃん!!」という楽しみ方もできて、ミステリー度とコメディ度が2倍になるでしょう。

 更に、2も3もエンドロールで全キャストが踊り回る楽しいエンディングになっていますので、エンドロールが終わるまで席を立たないように。最後までずっと楽しい映画です。見てください。


 みんなで一緒にウェルカムトゥー、唐人街!!!



※ちなみに3の宣伝動画がこちらです。ここまで読んでくれたならば、これだけでもいいのでご覧ください。

https://twitter.com/tgtantei_movie/status/1404574370811592707?s=21


2020年が終わる前に私とHiGH&LOWの馴れ初めを記録しておきたい

 今まで何度かハイローとのこれまでをまとめておこうと思うだけ思って何もしていなかったので、年の節目に綴っておこうと思う。

 これは、私がどのようにしてハイローにハマっていったかの経緯を綴った記録である。


 始まりは2016年5月。Twitterを見ていた私は、「前田公輝が眼鏡キャラを演る」という情報を手に入れた。
 前田公輝が眼鏡?!

 三度の飯より眼鏡が好きな私にとって、この情報は衝撃だった。
 前田公輝さんといえば、私が一時期ドハマりしていた『戦国鍋TV』において「源吾のゲンは元気のゲン! 源吾のゴはご飯のゴ!」でお馴染みのAKR四十七の大高源吾を演じていたことで有名(私の中で)。
 その彼が眼鏡キャラを演ると。しかも、彼にとって「初めての」眼鏡キャラ役だという。マジか。ごーきくんの初めての眼鏡役が放送されるのか。これは見ないわけにはいかん。と、早速そのキャラについて情報を探し始めたのだが、わかったのは上記した情報と、出演する作品は「HiGH&LOW」というタイトルである、ということ。
 そういうわけで早速HiGH&LOWの公式サイトに飛び、キャラ紹介を浚ったのだが、いない。
 『海賊戦隊ゴーカイジャー』のジョー・ギブケンでお馴染みの山田裕貴や、テニミュシリーズに出ていたことは知っている遠藤雄弥、『仮面ライダードライブ』の仮面ライダーマッハこと稲葉友ゴールデンボンバー窪田正孝林遣都など見覚えのあるキャストがいることはわかった。あとの知らないキャストはみんなJソウルなんとかのみなさんだと思っていた。(今になって考えてみると、劇団とアキラさんとたいきくん以外はみんな何代目Jなんとかさんだったんだな。)
 で、ごーきくんどこ? と引き続き探し回った結果、「彼はまだ出ていないのでキャラ紹介にいない」ということまでわかった。Twitterに撮影中の写真やキャラの顔画像くらい落ちてないかと探したがそれも見つからなかった。いつから出るのかもわからなかった。
 仕方ないので、とりあえず次の放送回から見ることにした。前田公輝の眼鏡を絶対に見逃したくない一心で。 

 2016年5月29日深夜1時。HiGH&LOW Season2第6話が始まり、私の待ち望んでいた前田公輝は、出なかった。

 でも予告にいた。当時の私の好みドストライクな外見で。最高すぎて頭がどうかした。しかもこのビジュアルで、次回は山田裕貴のキャラと戦うらしい。なんだそれ?!
 イケメガ(眼鏡のイケメンのこと)で頭がいっぱいのまま1週間が過ぎ、7話では前田さん演じる轟洋介が山田さん演じる村山良樹が元締めの学校に転校するところから始まった。
 7話が始まり、鬼邪高校(おやこうこう)の門前に立つ轟。

 このビジュアルが完璧すぎてまた頭がおかしくなった。黒髪短髪眼鏡デコ出し学ラン真面目風外見喧嘩クソ強男の完全なる実写誕生である。(詳細は省くが、轟洋介のビジュアルのすごさは、ハイローがオリジナルドラマなのにしばしば「原作通りの実写化」と形容されることからもお察しいただきたい。)
 そして更に翌週の8話。遂に村山と轟のタイマンが始まった。
 すっっっっっっっっげ。
 どんなタイマンか説明をするのも野暮なのでもう見てくれ8話を。HiGH&LOW Season2 8話を見てくれ。見た人全員が言うけど、轟が村山に蹴りを入れたあとズサッて滑るところがすごいんだほんと。
 もうここで私の足はハイロー沼にハマっていた。8話までは轟洋介の眼鏡のことしか考えられなかったが、8話を見終わったら今後のハイローも見たくてしょうがなくなってしまったのだ。
 というかぶっちゃけ、初見した6話でキジー稲葉友)が性別適合手術を受けてきたらしいあたりとカイト(柳俊太郎)とカップルであること、サングラスの人(ロッキー(黒木啓司))がだいぶ良い人っぽいこと、その人に右腕(コウ(遠藤雄弥))がいるあたりからもう私の中では結構キていた。ハイローを見た人の半分くらいに起こる「ホワイトラスカルズオタクの心にぶっ刺さり事件」である。(そんなものはない。)(えっ、ないんですか?!)
 9話が放送されるまでの間にハイローへのパッションが溢れすぎて、友人(シーズン2開始前にやっていたシーズン1総集編みたいなのをたまたま見た程度のハイロー知識の持ち主)を相手にハイローの勉強までした。めちゃくちゃ楽しかった。まあ9話は昏睡状態で入院していたノボル(町田啓太)が退院するくらいで、アクション的なものは特になかったのだが。しかも10話で最終回。7月には映画もある。
 こうしちゃいられねえ。ハイローを見るぞ。
 決意した私はHuluへと向かった。なんとHuluは初めての登録なら2週間無料で利用可能、しかも無料期間内に退会しても「今月分を払え!」と言ってこないめちゃありがたサービスなのである(今はどうなのか知らない)。2週間もあれば未視聴のSeason1(全10話)と2の5話までを見られる、つまり無料でハイローを全話見れてしまう。そしたらすぐ退会したらいいや。このときの私はそう思っていた。
 が、入って2日でシーズン1を見終えてしまった。再生ボタンを押す手が止まらなかった。あれよあれよと言う間にSWORDのみんなが喧嘩し、家村会が暗躍して、ノボルが撥ねられて10話分終わってしまったのである。その翌日にはシーズン2の5話まで見終えてしまった。たった3日のうちに、既出分のハイローを全て摂取してしまったのだ(但し、シーズン1の総集編且つ新規カットもある「ROAD TO HiGH&LOW」だけは、当時見るすべがなかった)。ちなみに初見からここに至るまで1ヶ月かかっていない。当時の自分のパッションが怖い。加えてこのあとすぐ『HiGH&LOW THE BOOK』も買った。
(これは、EXILEによるEXILEファンのための雑誌『月刊EXILE』の増刊号で、ザムまでのハイローに出てくるキャラ一人ひとりの立ち絵(絵ではない)が載っているとかいうヤバいブツである。ハイロー好きな人には絶対買ってほしい。)
 そして迎えた7月16日。映画「HiGH&LOW THE MOVIE」(通称「ザム」)の公開日である。エグザイルのファン層に陰キャオタク一人で突っ込むのは怖すぎたから、前述の友人を誘って行った。まあ、およそ1ヶ月半ハイローを見ているうちそんなことにビビってる場合じゃなくなってたのだが。仕事が終わるなり私は友人と映画館へ来た、見た、勝った。
 圧倒的質量・物量の前に、私はもうカエサルのごとき強さを手に入れたつもりになった。
 公開当時からさんざっぱら言ってるが、ザムはすごい。まず人の量がすごい。100人VS500人の映像を撮るが単純に600人だけだとボリュームが足りないので1000人を揃える映画なのである。映画関係者に「ハイローを撮っている時は日本中のスタントマンがいなくなる」と言わしめる物量(ドラマ版では「ハーレー100台が走る映像を撮るため全国からハーレー乗りを相当数募集した」という撮影もしている)。また、EXILEを筆頭に多数のアーティストが所属するLDH社が積み重ねてきたMV撮影のノウハウを映画に持ってくるとかいう技術転換(とか言ってみたけど撮影技術のことはよく知らないので適当に言っています)。なんかすごいカメラ(当時の世界に数台しかないらしいなんかすごいやつ)。ビンを投げつけて攻撃するシーンのために飴製の撮影用ビンを空輸。次作の話になるが「ダンスやってるならこういうアクションもできますよね?」というノリでエグザイルの人にガチめの戦闘術をやってもらっちゃうスタンス(やった人はダンサーじゃなくてボーカルだし)。などなどまあ色々エピソードはあるんだけど、とにかく、これが撮りたい!という画を撮ることに対して本気が過ぎる。それを浴びて私のテンションはめちゃくちゃだ。強くもなるわ。
 当時仕事をすることと社会人であることに息詰まっていた私は、この夏の間ザムを通算6・7回くらい浴びて人生を繋いだ。ザムがなければ病みきっていただろう(ハイローファンにはこのように「ハイローと出会って生きながらえた(大意)」という人が多い(私調べ))。
 このようにして、私の2016年夏は過ぎていき、次なる問題が浮上した。
 HiGH&LOWが無い。
 ザムの公開と同時に、作中トップクラスの強さを持つ雨宮兄弟を主役としたスピンオフ「HiGH&LOW THE RED RAIN」(通称レッレ)が10月に公開されることが発表された。だが、9月上旬頃にザムの公開が概ね終了し、レッレが公開されるまでの間、「私の見ていないHiGH&LOW」がないのだ。
 ここまで来たらもう眼鏡がどうとかいう話では済まないのである。というか、相変わらず轟くんも好きではあったが、コウさんのナンバーツー力(ちから)が強すぎてもうコウさんが最推しだったし、ザムを見るたびに「ノボルと広斗の顔めっちゃ良いな…」と思っていたから、もうハイロー無しでは生きていけない状態だった。

 「HiGH&LOW THE BASE」(ハイローのセットを汐留の一角に持ち込んだ謎空間。2018年には「HiGH&LOW THE LAND/THE MUSEUM」として遊園地に発展した)に行ったし、山王商店街のロケ地(群馬県高崎市)にも行った。ハイローと私はズブズブだった。

 ハイローがない空白の1ヶ月、私はどうやって生きたらいいんだ?
 そこへ飛び込んできたのが、「ザム応援上映及びHiGH&LOW THE LIVE(通称ザラ)ライブビューイング開催」の報である。
 「応援…上映…? 実写映画なのに…?」ハイローオタク全員が、そう思った。「ザムに声がけし、ペンラを振り、うちわを振るのか? ザムだぞ?」そう思った。
 私はそれまで応援上映の経験は無く、ライブビューイングも経験が無い。そもそもチケットの取り方を知らない。
 しかしオタクの行動は早い。ザムを見れるならば応援上映にも行ってやろうという強い気持ちによりチケットを取った。一方でライビュについてはいまいち乗り気ではなかった。ハイローはエグザイルのみなさんが主体となっている作品でもあることから、各チームにLDH所属アーティストによるテーマ曲がつき、主題歌を担当しているのも当然エグザイル。それらの楽曲が一堂に会し、更に各アーティストの楽曲も披露する、というのがザラである。
 私はハイローのオタクにはなっていたが、まだエグザイルのオタクではなかった。なんなら「MVを見たがギラギラしていて私にはまだ早いと思った」「MVのボリュームがありすぎてどれが誰だかわからない」などと言っているレベル。しかし一足先にエグザイルのオタクへの一歩を踏み出していた友人は早かった。「ライビュ取るけど、行く?」と言うのである。
 というわけで、どちらも行った。ザラを初見した詳細についてはこっちに書いてあるので興味があれば読んで。エグザイル初心者すぎていろいろ間違っているのが逆に良いなと思って、書いた当時のままにしてある。
 さて、応援上映と二度のザラライビュが終わり、いい加減に見るハイローがなくなってしまった。と言ってもライビュからレッレ公開までひと月もないのだが、「ザムを見れない」ことに耐えられなかった。冷静に振り返って考えれば完全に中毒症状である。
 そんな時、目に入ったのが『シュガーレス』だった。シュガーレスは「エグザイルのみなさんが喧嘩している」というハイローとの大きな共通点があり、エグザイル以外のキャスティングも一部共通している(それこそコウさん役の遠藤さんとか)。なのでこれも見た。ハイローを見たときと同じペースで見た。おかげで今でもコウさんと因縁のある役としてSHOKICHIがハイローに出てこないかと思っている。シャケと兼光の因縁最高だったなマジで。

 さて、ザムの視聴数と比例して、私の中で株が急成長してきた人物がいる。ハイローでノボル役を演っている町田啓太である。
 ザムの中で単純に顔の好みだけで言えばノボルの顔がトップクラスに好きだったのだが、ザム公開の終わった秋頃だったろうか。気づいたらなぜか町田沼にハマっていた。本当に、気づいたらハマっていた。最後のひと押し、みたいなのがなんだったのかは未だにわからない。気がついたら町田啓太の沼の中に肩まで浸かっていたのだ。冷静に振り返ると怖い。なにそれ。そんなことある? あったんだよな…。轟くんから入ってコウさん推しになり気がついたらノボルに嵌っていた。なんでだろう。あっ、もしかしてあれかな、ザラファイナルのノボルの笑顔かもしれないな。

 そういうわけで、レッレを見ている頃にはノボルの話ばっかしていた。ノボルはもともと喧嘩するほうのタイプではなく、作中で一番頭が良くて大学進学もできる希望の王冠だったのだが、ある事件をきっかけに道を踏み外してしまい車に撥ねられて一回心臓が止まるもHIROさんの思し召しで復活し、レッレではハッキング能力で雨宮兄弟を助け、「HiGH&LOW THE MOVIE2 END OF SKY(ザム2)」以降は喧嘩にも普通に加わる。未遂に終わったが、どうやら爆弾の解体もできる設定になっているみたいで、頭の良さだけで言えば完全に作中ではチートクラス、というキャラである。

 彼を入り口として私は町田啓太のオタクになり、かれこれ4年ほど経つ。最近は「チェリまほ」の影響でアジア圏に勢力を拡大し、グローバルな存在となりつつあるっぽい。町田くんにハマってからのことも書きたいな~とは思っているのだけど、いい加減紙幅が厚くなってきたので今回はハイローの話だけで。町田くんのことはまた別の機会に(などと言っている時は大抵続かない)。

 ハイローシリーズには数え切れないほどのネームドキャラが出てきて、かつ「全員主役」というキャッチフレーズを掲げるほどそれぞれのキャラが違っているので、推しキャラを作るタイプの人は一通り見れば必ず推しが見つかることでしょう。あとはアクションがすごい、本当にすごいのでアクションが好きな人には絶対見てほしい。

 私のオススメ視聴順は、ドラマシーズン1→2→ザム→レッレ→ザム2→ザム3(→ザDTC→ザワ)と公開順に全部、なのですが、そんなに時間ないよ!という方はロードトゥ→ザム→(以下略)でもいいですし、いやとりあえず1本だけ…と言うのであれば、ひとまずザムを見てください。HuluやNetflixで配信しています。

 

 というわけで、長くなりましたがここまでお付き合いいただきありがとうございました。みなさま良いお年を。

20年前の自分から手紙が届いた話

 この年末、20年前の小学生だった私から手紙が届き、「20年後の私は、何をしているの?」「けっこんしてるのかー???」(どちらも原文ママ)と聞かれた。

 この手紙実は、「なんか昔タイムカプセル的なものに手紙入れた気がするんだけど二十歳になっても来ないから開けられてないんかなー」と折に触れて思い出していたものである。二十歳になったら届くのではなくて、2020年になったら届くものであった。20違い。


 以下、中身の話と子どもの頃の思い出。


 「何をしているの?」のところには、「何をしていますか。」と書いたのを直した形跡がある。自分に対して敬語は不要と考えて書き直したのであろう。私の考えそうなことである。今何してるかというとなんやかやでちゃんと働いてはいるが毎日ゲームしてるとこは変わってない。あとアニメは全然見てない。エグザイルにハマってる。こんなところだよ。満足してくれたかい私。

 次に「けっこんしてるのかー???」についてだが、「誰と結婚してる?」と聞いてこないあたり、20年前の私は20年後の私が結婚している、という前提に立てなかったのだろうと推測される。この点について以下綴る。


 この手紙を書いた数年後、中学の授業で夏休みの計画ならぬ人生の計画を書いてみましょうというものがあった。私はとても困った。なぜなら、未来のことを知らないから。その時はたしか、周りが書きそうなことを書いてたように記憶している。周りが書きそうなことというのは、」だいたいこのへんで就職して、結婚して、子どもができて、このへんで死ぬ」、みたいな。

 私は計画を立てることが昔からできなくて、大人になった今もできないから計画性の必要な部署に配属されると死ぬ。「計画通りに行かなかったらどうすんだ」「そもそも計画通りに進むわけないから立てても無意味」というのが計画を立てられない理由2本柱である。計画柱壱の型・

無計画である。だから、人生の計画を書かされたあの時、「いやまだ中学生なのに未来のこととか全然わかんないんですけど」と困った私は、きっととりあえず周りに合わせただろうと思う。結果を提出したのかどうかは覚えてないけど、未来のことなんて書けるわけないじゃんと思ったことだけはよく覚えている。

 この授業の中で一番困った部分は「いつ死ぬか」という部分だ。「私が何歳で死ぬのかを私が決める? 怖すぎ。無理。」中学生の私はそんなことを考えたであろう。こちとら小学生の時から「いつか死ぬ瞬間の自分」について考えては泣き、今でも何歳で死ぬ予定かについては考えられない。決めてしまうと本当にその年齢で死んでしまう気がするから。自分の終わりを見るのは怖い。

 二番目に困ったのが、結婚だった。中学生の私は恋愛の先に結婚があるという前提で生きていた。しかし当時の私には恋人もいない、恋をしてもいない。この時点で恋人や好きな人がいればまだ書きようがあったのかもしれないが、いなかったので書きようがなかった。結婚している人(両親)を間近で見て育ったはずなのに、どうして自分のこととなると結婚のビジョンが全く浮かばないのだろうね。

 三番目が子どもを産む時期だった。これについては小学生の時から「授業参観に来た親が老けてたら子どもは嫌だろうから最低でも40代で子どもの授業参観に行くことを考えると30歳が限度かな」と考えていたのだ。小学生の私は何を根拠にかクラスメイトの親について若さで勝ち負けをつけていた。母が参観にきちんとした身なりで来てくれていたからか、幼馴染のお母さんが綺麗な人だったからか?今思えば子をきちんと扶養するなら親が何歳でも構わないのにな。なんでそんなどうでもいいことを考えていたんだろう。

 というわけなので結局「大学出て働いて20代で結婚して30までに出産、死亡時期は未定だけどとりあえず80とか90とか」とかいう人生計画ができあがった、ような、気がする。

 ではその計画の中間発表。

 現在結婚はしておらず、それどころか結婚をしたいとも思わず、また出産目標の30歳を過ぎたので今後子どもを産むこともないだろう。中学生の私が周りに合わせて描いた人生計画の通りには進まなかった。だから計画を立てるのは厭なんだ。

 

 最初の話に戻るが、20年前の私が、結婚してるかしてないかを聞いてきたのには安心した。してないよ〜とだけ答えたらいいんだもの。これが「誰と結婚して子どもは何人いますか?」とかだったら、「ごめん、結婚してないし子どももいない。」と謝らなければならなかった。私のことをよくわかっているな、私よ。ありがとう、簡単な質問で。

 

おまけ。

 現在の人生設計は、「50くらいになったら土地を買い平家を立てて余生に備える」のが目標です。できればそれより前に、冬寒くない家に引っ越せるといいなとも思います。